人気アイドルが野球にはまった理由が……竹内朱莉さんに聞く
竹内朱莉さんに聞く高校野球の魅力と野球ノート1
選手がマウンドに集まる瞬間が好き
――ははは。ではちゃんと観るようになってから、どういうところに野球の魅力を感じますか。好きなシーンですとか。
竹内 ピッチャーマウンドで選手が集まるあの瞬間ですね。ピンチのときに、内野手がみんなやってきてピッチャーに声を掛けたりするじゃないですか。あのシーン、めっちゃ好きなんです! 何をしゃべってんだろうって想像するんですよ。ジャイアンツの場合、最初に駆け寄ってくるのって坂本選手だったりするので(笑)、そういうシーンにぐっとくるものがあります。
――それはマニアックなのか、ミーハーなのか……(笑)。たとえば、竹内さんがアイドルグループに所属されていて、つらいときに声を掛け合ったりすることがあるからなのでしょうか。
竹内 あー、もちろん後輩が明らかに落ち込んでいて「ズーン」となっているときは声を掛けたりします。でも、基本的にわたしたちのグループって、日々すごくうるさいんですよ。
――日々。
竹内 日々(笑)。毎日静まることがなくて、どんちゃん騒ぎ、ガチャガチャ、がやがやしています(笑)。とはいえ、プレッシャーも多いツアーやライブでは悩むメンバーもいるので、そのときは声を掛けますよ。わたしも、デビューして7年目になるいまでこそ、「ズーン」となるくらいまで悩むことはなくなりましたけど、かつてはあったので。自分の思うようなダンスができないとか、声がうまく出せない、新しいメンバーであれば位置が覚えられないとか、振りも入ってこない……。やっぱり歴によって悩みも感じ方も違うんですよ。だから、後輩の同じような姿を見ると「ああ、ああいう時期あったな」ってちょっと懐かしさを感じる(笑)。それくらいで悩む必要はないよって思うこともありますし、本当につらそうだったら声を掛けるし、そこは使い分けるようにしていますね。
――今回は「高校野球」がテーマなのですが(笑)、そういう部分は、高校野球に近いかもしれません。はしゃぐときときちんと締めるとき、そのメリハリや、先輩に助けられ、後輩も一生懸命頑張るというような……。
竹内 あ……、その点で言えば、わたしたちは問題児で、毎日のようにマネージャーさんに怒られていました。「先輩を敬え」って。
――問題児?
竹内 わたしたちがスマイレージ(2014年に現在のアンジュルムに改名)に加入したのが、スマイレージじたいがデビューして2年目のときであまり年齢差がなかったこともあるんですけど、ふたりの先輩には本当に迷惑をかけました……。右も左も分からない状態のわたしたちは、先輩を差し置いて車に乗っちゃったり、先に堂々とご飯を食べていたり……あるとき、軽食にホットドッグが出たことがあって、メンバーは9人だったんですけど5本しかなかったんです。ふつう、先輩たちに「食べてください」ってなりますよね。わたしたち、新メンバーで全部食べちゃったんです。「やったー、ホットドッグだ!」って……。
――はははは。まあでも中学生ですもんね。
竹内 そういうことがいっぱいあり過ぎて(笑)、本当に先輩にもマネージャーさんにもご迷惑をおかけしました。
――高校野球だったら大変だったかもしれません(笑)。
竹内 本当に! いまの後輩はみんなしっかりしていて、全部譲ってくれるんです。わたしたちみたいな子がひとりもいない……(笑)。
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<出演情報>
◆舞台「夢見るテレビジョン」 (10/5~15)
◆アンジュルム ライブツアー 2017秋「Black & White」(~12/10)
◆アンジュルム コンサート 2017 Autumn 「Black & White」special 〜風林火山〜(11/11)